今どう動くかで企業力に大きく差がつく

「業界の再編、淘汰が加速するのはこれから。コロナ特需で一息ついたではなく、今こそはっきりした方向性を定めなくてはいけない」。アークスの横山清社長の一言に、食品スーパー(SM)の2021年の課題は集約されていると言えよう。

 去る20年、食品という絶対的な生活必需品を扱うSMは、コロナ禍で最も恩恵を受けた業種となった。21年2月期、3月期の各社の中間決算は軒並み増収増益を達成。コロナ初期の混乱による買いだめ需要に加え、生活者の在宅時間が増えたことで、コンビニ、外食の需要も一手に取り込んだ。大手を中心に見ると、売上高はおおむね前年同期比8%前後の伸長となった。

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