家庭内調理の楽しさと簡便・即食の2軸を打ち出す

 

 「特需」を持続的な成長につなげられるか。アフターコロナに向けて、食品スーパー(SM)の変化対応力が問われている。

 去る2020年度、SMの決算は軒並み絶好調だった。内食需要の高まりで各社揃って増収増益を達成。売り上げはコロナ初期の混乱による買いだめ需要で跳ね上がり、以降も生活者の在宅時間が増えたことで外食の需要を取り込み堅調に推移した。利益も大幅に改善した。店内の密を防ぐために販促を抑制、それが販管費の削減につながったのだ。営業利益はライフコーポレーション、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)が前期比約2倍、オークワが2.5倍に迫り、マックスバリュ(MV)西日本は実に3倍超を稼いだ。

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