ヤマエが猛追するトップ3も国分と三菱の差が開く

 大手食品卸の勢力図が、ダイナミックに塗り替わった。昨年4月に三井食品など三井物産系5社が合併し、三井物産流通グループ(MRG)が発足。加藤産業を超える規模となり、2023年度の三井食品時代の業界6位から4位に躍進。23年12月に年商約2500億円の菓子卸大手のコンフェックスホールディングス(HD)を買収したヤマエグループHDも、伊藤忠食品、トモシアHDを抜いて6位に躍進。さらに2位の三菱食品と3位の国分グループ本社も入れ替わり、その結果、24年度の売上高順位は①日本アクセス②国分グループ本社③三菱食品④三井物産流通グループ⑤加藤産業⑥ヤマエグループHD⑦トモシアHD⑧伊藤忠食品⑨日本酒類販売となった。

 MRGの24年度売上高は1兆2692億円。ヤマエも1兆円を突破し、1兆69億円。これに1兆1698億円の加藤を加えた1兆円台の3社が2兆円台のトップ3(アクセス、国分、三菱食品)を追う構図となったが、この24年度の勢力図もさらに塗り替わる可能性が高い。ヤマエの拡張が止まらず、巨額の帳合変更という大手小売業発の激震も再び起き始めているからだ。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから

特集一覧