全社2桁増の近年経験したことのない異常値となった
新型コロナの感染拡大が、食品・日用品卸の事業環境を一変させている。外出自粛、営業自粛で外食、ホテル・旅館、土産物店、レジャー施設などが危機的状況に陥っているのは周知の通り。これに伴い業務用食品卸も壊滅的打撃を被っており、すでに中小の倒産・廃業が続出。新和(山梨)、オオクラ(東京)、ユーシンフーズ(大阪)、岩城商店(兵庫)、くまもと商店(宮崎)などが破綻しており、業務用卸最大手のトーホーも、21年1月期第1四半期(2~4月)は前期の黒字から一気に大幅な赤字に転落。酒類卸のカクヤスも、4~5月の業務用売り上げは前年比8割減の窮状だ。