会議体から見直し、戦略的に惣菜を強化

 SMをDS業態に積極的に転換し、好業績を上げているのがマミーマートだ。同社の既存店前年比は今期(2025年9月期)第3四半期累計で売上高109.9%、客数106.6%。足元の7月も売上高112.1%、客数107.5%と、さらに数字を上げている。これを牽引しているのが、19年から展開する「生鮮市場TOP」と22年に誕生した「マミープラス」という二つの新フォーマットだ。すでにSMのマミーマート38店舗に対して、TOP31店舗、プラス14店舗(今期第3四半期末時点)まで増やしており、DS業態が全体の5割を超える。必然的に売上高も前期末時点で新フォーマットが過半となっている。

 中でも光るのが、生鮮強化と大容量品の充実で広域商圏から集客するTOPの好調ぶりだ。岩崎裕文社長は「TOPの既存店は全体を3~4ポイント上回る形で推移している。マミーからの転換店は計画以上の売り上げの店舗が圧倒的に多い」と明かす。改装前年を100とした場合、TOPの既存店売上高は1年目193%、2年目からは220%を超えて推移。「立地や駐車場の台数によっては、転換から数年後に3倍に達する店舗もある」(岩崎社長)ほどの効果を見せる。

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