オミクロン株の状況次第ではありますが、2022年はコロナ影響が収束していく中でどう戦っていくか。そう考える経営者が多いようです。
流通業界の各業態にスポットを当てる、激流新年2月号特集「流通業界2022年全予測」では、サブタイトルに「経済活動再開が問う真の企業力」としました。コロナ禍の2年がもたらしたものは、内食回帰であり、EC化です。コロナにより追い風を受けていたスーパーは昨年11月度、感染者の減少を受け、各社一斉に数字を悪化させました。ただコンビニや外食、百貨店、ショッピングセンターなどが数字が戻ったかといえば、そうでもありません。コロナ前に完全に戻るという見通しもまた異なるようです。
まだまだEC化率は海外と比べて低いものの、この2年で物販のEC市場は大きく伸びました。2020年だけで市場も楽天、Zホールディングスも、共に2割伸びており、2社は2021年もさらに伸ばしています。生協の宅配事業も堅調です。2021年はスーパーのネットスーパー事業参入が相次ぎました。市場が縮小する中、取りこぼしを防ぐためには、どの業態もEC対応は不可避であるようです。
恒例の新春トップアンケートにはスーパー、コンビニ19社のトップに回答いただきました。2022年を各社がどう見通しているか、ぜひ御覧いただければと思います。
激流2022年2月号の全記事一覧はこちらからご覧ください。
人流が減り既存のビジネスモデルが崩壊 逆風下でも、加盟店の収益をいかに確保するか。コンビニ業界にとってコロナ3[…]
利益重視に舵を切った西友の「メタメタ」状況 GMS(総合スーパー)を主体とする大手スーパーにとって、コロナ2年[…]
既存店売上高がコロナ前を下回る企業が出現 宴の後に待ち受ける試練。食品スーパー(SM)の2022年は、コロナ特[…]
生鮮食品の定番化が進みSM顔負けの店舗も続々登場 出店抑制に舵を切ったコンビニ業界に替わり小売業界を牽引するの[…]
脱百貨店化でJ.フロント、丸井が先行 コロナ禍の2021年は、百貨店の神話がまた一つ崩壊した年となった。7~8[…]
衣料品の王者「ファストリ」に異変が生じる 専門店は2022年も「衣」ではファーストリテイリング、「住」ではニト[…]
「前々年比」ではプラスで推移 2020年に新型コロナウイルス問題とそれに伴う「巣ごもり需要」によって記録的な好[…]
給付金特需からの反動減、ヤマダHDは船出1年で社長交代 2021年の家電量販店業界は他の多くの業界と同様、新型[…]
時短協力金でしのぐ大手飲食業 コロナ禍の長期化で強い逆風を受ける店内飲食業がもがき苦しみ、多くの外食企業が手掛[…]
2020年の物販ECは2割増 国内EC市場は、2020年が大きな転換点となったことは間違いない。昨夏の経済産業[…]
冷凍食品が取引拡大のチャンスを広げる メーカーと小売業をつなぐ食品卸に、今年は新たな難問が降りかかる。原材料の[…]
日本経済消費の盛り上がりは一過性か 2021年の世界経済も、前年に続き新型コロナウイルスに振り回される1年とな[…]
2021年も20年に続き新型コロナウイルスに翻弄された年となった。全国各地で緊急事態宣言やまん延防止措置などが繰り返[…]