ヤオコーは4月24日、ベトナムの食品スーパー企業への出資を通じ、ベトナム市場に参入すると発表した。

 ホーチミン市を中心に「3SACH(バーサッチ)」(写真)の名称で9店舗を運営する、グリーン・スカイ・インベストメント・アンド・デベロップメントカンパニー(GS社)の完全親会社に40%を出資する。同社に取締役を1名派遣しており、GS社のCOOにもヤオコー側が就く予定。ベトナムでのSM事業、惣菜外販事業の運営を支援する。

 GS社は生鮮に強みを持つとともに、自社惣菜工場やベーカリー工場も保有し、自社店舗への商品供給のほか、他社への商品販売を行っている。ヤオコーの運営ノウハウや製造小売り分野での支援により、中長期での成長をサポートできると判断した。  

 小売業の中でもSMは現地の食文化に根付く産業のため、海外進出が難しいとされてきた。また過去には撤退する企業も少なくなかった。ベトナムにはセブンイレブンやイオンなどが進出している。大手SMヤオコーの海外進出がSM業界内に衝撃を与えることは確実だ。