生鮮食品の定番化が進みSM顔負けの店舗も続々登場

 出店抑制に舵を切ったコンビニ業界に替わり小売業界を牽引するのが、ドラッグストアだ。コロナ2年目となる2021年度も出店意欲は旺盛で、各社とも例年並みの出店数を予定している。なかでも昨年10月、マツモトキヨシホールディングス(HD)とココカラファインが統合して誕生したマツキヨココカラ&カンパニーは、統合前分を含め通期で207店舗と、200店を超える大量出店を見込んでいる。同社以外にも、ツルハHD158店舗、ウエルシアHD121店舗、スギHD120店舗、クスリのアオキHD105店舗と、いずれも3桁の出店を計画。さらに、Genky DrugStores(ゲンキー)は、前期の46店に対し、今期60店舗、薬王堂HDも前期の27店舗から今期40店舗へと出店を大きく増やしたうえ、今後も出店ペースを加速する構えだ(表1)。

 出店が増えれば当然競争は激しくなるが、そうした中でも1店舗当たりの売上高は伸びている。日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)によれば、20年度の1店舗当たりの売上高は5年前に比べ13.7%も拡大したという。

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