百貨店の免税売り上げは90%のマイナス
3月中旬、東京・銀座の中央通りには、つい2カ月前まで通りを埋め尽くしていた訪日外国人客の姿は無い。小売業の店頭を見ても、訪日客は見当たらず、ラオックス銀座イグジットメルサ店もサンドラッグ銀座6丁目店も日本人客が2、3人いる程度。10人以上いる店員はみな暇を持て余している様子がうかがえる。三越やギンザシックスの化粧品売り場も日本人客の姿が散見される程度で、どこも閑散としていた。
観光立国を掲げる国の施策もあり、これまで訪日客数は拡大を続けてきた。昨年は、徴用工や輸出規制強化の問題などによる日韓関係の悪化を受け、8月以降、韓国からの旅行客数が激減したが、全体の3割近くを占める中国人観光客が毎月2桁で伸びたこともあり、訪日客の総数は3188万人余りと、前年に比べ2.2%伸長した。