ウエルシア薬局がペットショップ事業に参入した。4月25日に同社として初となるペット専門店「Zoomore(ズーモア)」を群馬県みどり市に開業。昨年8月に閉店したウエルシアみどり阿佐美店を改装し業態転換した。

 これに先立つ4月18日の取締役会では、定款を変更し、事業目的に「ペット」の項目を加える旨を5月の株主総会に諮ることを決議していた。

 屋号のZoomoreは同じイオングループでホームセンターを運営するサンデイが青森、宮城の2県で計4店舗を展開している。同社のノウハウ共有もありそうだ。

 コロナ禍を経て国内のペットの飼育頭数は増えた。矢野経済研究所によれば、ペット関連総市場(21年度)は1.7兆円、そのうちペットフードが約6100億円、ペット用品が2900億円、生体とサービスの分野が8200億円といずれも拡大傾向にあり、スーパーやドラッグストア各社はペット関連商品の扱いを強化している。

 ウエルシア薬局のペットショップ事業への参入は、ドラッグストア店内のラインロビングの先を行く、新たな事業領域への挑戦と言えそうだ。