ウエルシア薬局は、同社のPBブランド「からだWelcia」から、初の冷凍食品として、「黒豚をちゃんと感じる幸せの肉餃子」(以下、「肉餃子」)を4月18日に、「あの店主がつくったメニューにはない炒飯」(以下、「炒飯」)を5月21日にそれぞれ発売する。

「肉餃子」は、2023年に実施した「ドラッグストアにあったら嬉しい食品」に関するアンケートの結果をもとに開発した。寄せられた2018件の回答の中で、冷凍おかず、とくに冷凍餃子を求める声が最も多かったことから、餃子の開発を決定。さらに餃子に求めるものとして「具材の量が多い」「肉汁があふれる」「皮が薄い」「大きめサイズ」などの要素が挙げられたことから、鹿児島県産の黒豚と国産野菜だけを使った大きめの肉餃子を開発した。一方、「炒飯」は、人気ラーメン店、「トイ・ボックス」の店主監修による開発で、鶏油と醤油の香りで特徴を出した。

鹿児島産黒豚を使ったボリューム感のある肉餃子
人気ラーメン店「トイ・ボックス」の店長が監修した炒飯

 価格は、「肉餃子」が12個入り429円、「炒飯」が300g入り321円(いずれも税込み)。ドラッグストアでは、NBの冷凍餃子の人気ナンバーワン商品が200円未満、炒飯600g入りが500円未満でそれぞれ販売されていることから、今回発売の2品はかなりの高価格帯と言える。そのため同社では、売り場のPOPに加え、SNSなどでも情報発信し、商品の価値を訴求し、購買につなげていく構え。

 なお、ウエルシアの冷凍食品の売り上げは、年間5~6%の割合で伸長していることから、同社では、今後も冷凍食品のPB開発に意欲的で、今年度中に、同じ「からだWelcia」の冷凍食品として、から揚げ、ハンバーグ、パスタ、ラーメンなどの発売も計画している。また、健康軸の食品の開発も検討中で、低糖質や減塩などの冷凍食品も視野に入れている。

ウエルシアならではのPB開発に意欲を示した桐澤英明副社長(右)と岡本貴商品企画部長