ドラッグストア大手へのファンド圧力はまだまだ続くか――。ファンドのオービス・インベストメント・マネジメントが9月から10月にかけて、ドラッグストア大手の株式を相次ぎ購入している。

 同社は9月1日、サンドラッグの株5.13%を保有していることを同日提出の大量保有報告書で明らかにしている。その後9月下旬にはスギホールディングス(HD)の株式5.16%の保有を発表、10月20日には6.28%まで買い増していると明らかにした。

 オービスは今年7月時点でツルハHD株を6.73%、クスリのアオキHD株を5.2%、それぞれ所有しており、ツルハ株はその後7.78%まで買い増ししている。保有目的はいずれも「当社の管理下にあるファンドの資産運用のための投資」としている。

 ツルハとクスリのアオキに対し、株主提案を行ったファンドのオアシスは、その後表立った動きを見せていないが、株式保有率変更の届け出もされていない。

 ファンド各社が今後もドラッグストア業界の再編を促すことになるかどうか、引き続き無視できない存在だ。