イオン九州とウエルシアホールディングス(HD)は、9月1日、新業態開発のための合弁会社「イオンウエルシア九州」を設立した。

 両社は昨年からそれぞれの事業分野に関する知見の共有を進めており、今年4月21日には、ウエルシアが出店したウエルシア熊本麻生田店(熊本市)にイオン九州がコンセとして出店、生鮮3品と惣菜・弁当、ベーカリー、フローズンを展開するなど、共同での事業展開も始めている。

 今回の合弁会社設立は、こうした取り組みを加速させるのが狙い。イオン九州の柴田祐司社長は、「地域の生活者の心と身体の健康に寄り添う店づくりができることが二つの会社で取り組む意義。単に食品を強化したドラッグストアではなく、お互いの強みを生かすことで、『Well-being』を実現する新たなビジネスモデルを構築したい」と強調した。

 なお、新会社の出資比率は、イオン九州が51%、ウエルシアHDが49%。新会社の社長は、イオン九州の成長戦略PTリーダーの安倍俊也氏、副社長兼営業部長には、ウエルシア薬局九州戦略プロジェクト営業責任者の内田悦郎氏がそれぞれ就任した。

 新会社による出店は、福岡県内を中心にドミナントを構築、その後、九州全土での展開を進める予定。1号店の具体的な計画は未定だが、「最低でも2030年までに200店舗、売上高1800億円を目指す」(イオン九州柴田社長)方針だ。

(トップ画面は、左から柴田イオン九州社長、安倍イオンウエルシア九州社長、内田同副社長、松本ウエルシアHD社長)