日本経済消費の盛り上がりは一過性か

 2021年の世界経済も、前年に続き新型コロナウイルスに振り回される1年となった。もっとも、昨年末に開発された有効なワクチンの登場により、接種が進んだ主要国では順次経済活動への制限が解除され、景気は持ち直し傾向を強めた。一方で、ワクチンの入手が進まず、接種も遅れた新興国では感染の抑制に手間取り、経済活動の回復も遅れている。この結果、GDP規模の大きい主要国で需要が急拡大する一方で、新興国が産出・生産している一部の資源や製品の供給が滞り、需給の逼迫から世界的に物価が急上昇するなど、新たな問題が生じている。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから