支持を得るアオキの生鮮強化型、切り込むゲンキー

 石川県輪島市。能登半島の北部に位置する、奥能登の中核都市だ。市の中心部、商業ゾーンには地場のショッピングセンター(SC)が建ち並び、それらを取り囲むようにいくつかのドラッグストアが点在している。同エリアには長年、クスリのアオキとマツモトキヨシが通りを挟んで対峙していた。だが昨年6月、近隣にゲンキーが出店したことでフード&ドラッグ同士の戦いが勃発、競争が激化している。優勝劣敗は起き始めているのか。5月8日土曜日、各店の視察に赴いた。

 まず足を運んだのはクスリのアオキ輪島店だ。2007年オープン、400坪強の生鮮強化型フォーマットだ。取り扱うカテゴリーは青果、精肉、惣菜とあり、店内に入ると、左手から野菜の陳列が始まる。キャベツ98円、レタス98円と価格もこなれており、地場野菜コーナーも設置する。精肉は大三ミート産業、惣菜はむすんでひらいてがテナントの加工場を設けて対応。また水産の塩干ものの棚には、パックで持ち込んだ刺身、寿司も展開していた。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから