SM皆無の〝四つ巴〟の戦いに突入
まさに「DSストリート」だ。
京都府精華町。ここには、ラ・ムー(冒頭写真)、MEGAドンキ、和歌山地盤のDSマツゲンの3店がまるで整列するように隣り合うエリアがある。それだけでも驚きだが、今年7月、その密集地の至近にコスモス薬品がオープン。半径1km圏にDSが4店、SMは皆無という商圏が誕生し、価格に物を言わせた激しい顧客争奪戦を繰り広げている。
精華町は京都府の南西端に位置し、大阪市、京都市、奈良市、いずれにもアクセスしやすいベッドタウンとして、子育て層を中心に今も人口が増え続けているエリアだ。精華台周辺には元々ユニーのGMSのアピタがあり、長らく近隣の食の需要を一手に囲い込んでいた。ここに2015年、大黒天物産のラ・ムー精華店がオープン。その影響を受けていたアピタを、ユニーを買収したPPIHが20年にMEGAドン・キホーテUNYに業態転換。そこに松源が参戦し、23年、元からあったコーナンの中にマツゲン精華台店をオープン。こうして精華大通りから見てドンキを挟んで左にラ・ムー、右にマツゲンが居並ぶ構図が出来上がったのだ。ちなみに今年オープンしたコスモスは精華大通りを東に700mほど下ったところにある。
では、“四つ巴”の戦いは目下どんな状況にあるのか。