ピープルブランドを一緒に開発しましょう

 意外なほどお客が少なかった。8月24日にオープンしたドミセ渋谷道玄坂通ドードー店(冒頭写真)。ドミセと大書された店名のドの下に「情熱価格」とあるように、PPIH(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)のドン・キホーテがPBとOEMを集めた新業態店だ。店内は「ド」のオンパレード。「ドップ10」は情熱価格をランキングで紹介。「ドこたえ」はダメだしに応えて改善した商品を陳列。とくに商品担当者の思惑が外れ売れなかった「ドすべり」は、ドンキらしい自虐ネタも掲載され、陳列量も多く人目を引いた。多数のメディアが取り上げ一躍人気店となったが、2カ月後の10月下旬は閑散。ドすべり始め「ド」の呼び込みはすべて取り払われ、替わってハロウィーンの飾りつけがなされていた。

 ところが、2017年にオープンした道路を挟んで斜め向かいに立つ「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」は、インバウンド需要をしっかり取り込み大繁盛。訪日客で溢れている。取引先メーカーも「ドンキでインバウンド商品が売れている」と太鼓判。ドミセと対極の勢いを見せる。両店で売られている商品に差はないがMEGAドンキの方が品揃えは豊富。買い場としての立地もいい。ドすべりの集客が終われば飽きられるのも思いのほか早かったということかもしれない。

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