パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は7月11日、ファミリーマートが所有するカネ美食品の全株式を公開買付で取得すると発表した。

 PPIHはすでにカネ美食品の株式の27.02%を所有する第1位の大株主。第2位のファミリーマートが所有するのは11.83%だが、他の株主から応募があった場合でも可能な限りファミリーマートの全株式を取得できるようにするため、買付予定数の上限割合は12.42%と設定。よって公開買付終了後の所有割合は最大で39.44%となる見込みだ。

 カネ美食品はPPIH子会社のユニー店舗でテナント事業を展開していることから、PPIHは2019年4月に筆頭株主だったファミリーマートから所有株式の半分26.55%を取得し、同社とともに筆頭株主となった。20年7月にはファミリーマートが日本アクセスに株式7.54%を売却したことで、PPIHが単独筆頭株主になり、22年4月6日にはファミリーマートから所有する全株式の売却を打診されたことを受け、協議・検討を重ねた上で、カネ美食品株式の公開買付を決定した。

 公開買付期間は7月12日から8月9日まで。買付価格は1株につき2713円。買付上限数の取得費用は32億6187万円を見込む。

(冒頭写真 アピタ岩倉店で並ぶカネ美食品製造の寿司)