コロナ禍で苦戦を強いられたパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の業績が回復しつつある。2022年6月期第2四半期決算(21年7〜12月)は、連結売上高が前年同期比7.6%増の9177億円と増収を達成。営業利益は同11.5%減の436億円と減益だったが、第2四半期単独(21年10〜12月)は14億円の増益となり、四半期ベースでは過去最高益を記録した。

 国内ディスカウント(DS)事業は、コロナ禍の影響で苦戦した第1四半期から大きく回復し、増収増益で着地。MDを強化した化粧品や酒類が好調だったこと、PB強化策が順調に推移したことなどから、上期全体の既存店売上高は100.9%と回復している。ユニーなどのGMS事業は、第1四半期、DS事業以上に苦戦を強いられたものの、第2四半期は価格訴求の強化による客数改善や衣料品の回復などで粗利率のマイナス幅が縮小。既存店売上高もコロナ前と比べてプラスとなり、吉田直樹社長CEOは、「国内事業は守りから攻めに転換する」と積極的な姿勢を打ち出している。

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