白物家電は好調、黒物家電は前年未達

 2024年の家電流通市場を振り返ると、全国的な暑さにより家電量販企業の主力商品であるエアコンが市場全体をけん引して好調だった。また、アフターコロナで消費者の行動が活発化。巣ごもり需要から、「推し活」に代表されるリアルイベントへの参加や、旅行など外出イベントに関連する理美容機器が好調だった。

 また、都市部に店舗を多く構える家電量販企業の業績改善に大きく寄与したのがインバウンドの復活だ。政府は30年のインバウンドを6000万人、消費額15兆円を目標に掲げる。今後は首都圏だけではなく、地方にどれだけ波及させるかが課題となる。そのためにも、ロードサイドに立地する郊外の家電量販店にどのように送客するかという問題を解決する必要がある。

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