手作り、オリジナルショーケースなどで品質や見栄えの良さを徹底
3月の暖かな日差しが入り込み、窓から海が見えるロック・フィールド本社工場(神戸市)のテストキッチン室では、商品企画の担当者と製造の担当者が新商品の完成に向けて味見をしながら試作の真っ最中。ガラスを隔てた隣の部屋に並べられたテーブル席では、複数の担当者たちが商品の内容についてパソコンを見ながら打ち合わせしている。
商品開発は手料理品を工場で大量生産することを念頭に、まずは手鍋調理からスタート。試作を重ねた後は製造ラインでの調理工程を検証する。例えば、レシピでは野菜を炒めることになっているが、大量の野菜を扱う製造ラインでは野菜に含まれる水分が出てしまい、炒めるというより炊くような状態になってしまうことがある。これを防ぐために、一度に炒める野菜の量を調整することで、製造ラインでも手鍋同様の調理が再現できるようにこだわっている。