食品の柱は「鮮度」「PB」「デリカ」

 イオンがベトナムで出店攻勢をかけている。今年1~9月の出店数はグループ計で52店(表参照)。事業会社別の内訳は、ミニストップ32店、イオンファンタジー11店、イオンベトナム8店(GMS2店、SSM1店、SMマックスバリュ3店、グラムビューティーク2店)、SC1店だ。中でも9月はSCイオンモールフエ(核店舗にGMSイオンフエ店)に加え、ハノイでマックスバリュファイブスターガーデン店、ホーチミンでは地元SCのパークモールにGMSタクアンブー店を出店するなど息つく暇もない。施設管理を請け負うイオンディライトの担当者も「出店が多いので人材確保に手一杯」と嬉しい悲鳴を上げる。

 ベトナムで事業を展開するイオングループ8社のうち、中核会社となるのがイオンベトナムだ。運営する業態は衣食住の総合スーパー(GMS)に、北部ハノイ市では小型SMのマックスバリュエクスプレス(冒頭写真)、GMSから派生したH&BCのグラムビューティーク、自転車のイオンバイシクル、ペットのペテモと専門店もそれぞれ展開。今年4月にはホーチミン市南部のクレセントモール地下に食品中心のSSMを出店し、地元デベロッパーの関心を集めた。来年にはイオンモールほど大型ではないCSCの「イオンタンアンショッピングセンター」を南部メコンデルタのロンアン省に出店する計画で、イオンモールを核としつつ、その周辺都市をイオンベトナムが固める戦略を描いている。

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