統合1年目は様々な勝ちパターンを検証

 今年8月、アインホールディングス(HD)は買収金額591億円を投じ、「さくら薬局」を運営する調剤大手クラフトを買収した。これにより今期(2026年4月期)の連結売上高は前期比41%増の6460億円を計画。アインHDは今年初め、30年4月期に売上高7000億円を目指す計画を公表していたが、本買収により、目標の前倒し達成は確実の見通しだ。

 巧みなM&Aで業容を拡大する同社は昨年、インテリア・雑貨のSPA(製造小売り)であるフランフランの買収でも話題をさらった。今後は借入金の増加により、M&A戦略に一定の制約が生じる可能性もある。足元で重要なのは、グループ入りした企業との融和と、確実なシナジー創出だ。その動きがまず、フランフランとの統合から1年が経過したリテール事業で表れ始めている。

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