セキ薬品のグループインで関東エリアの店舗網を拡充

 地域の生活者の病気予防や健康管理に生涯にわたって関わり、健康増進に貢献する――。スギホールディングス(HD)はこの「トータルヘルスケア戦略」を深化させるべく、M&Aを加速している。

 今年9月にはセキ薬品の株式49%を取得し、持分法適用会社とした。さらに、5年後をめどに持株比率を51%まで高めて連結子会社化する方針だ。「地域に密着した総合ドラッグストア」を掲げるセキ薬品はスギ薬局と同様に調剤併設型ドラッグストアの展開や高いカウンセリング力を強みとし、両社の親和性は高い。セキ薬品は地盤の埼玉県を中心に北関東でドラッグストアおよび調剤薬局を300店舗以上展開しており、スギ薬局としては関東圏の店舗網も一気に拡充できる。スギHDの杉浦克典社長は上期決算説明の場で「特に埼玉県ではドラッグストアの4店舗に1店舗がセキ薬品かスギ薬局となる。この店舗網を武器に、アプリや販売促進、品揃え、出店、人材育成など両社の店舗競争力を高め、関東でのシェア向上を目指す」と期待を述べた。

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