化粧品、OTCの不振を調剤事業が補う

 「スギ薬局アプリ700万ダウンロード突破」。スギホールディングス(HD)のお膝元、愛知県大府市のスギ薬局大府東店で繰り返し流される店内放送だ。杉浦克典社長に、この話を振ると、「今は760万まで来ています、800万ダウンロードを超えようという目標を持っていますので」と力の入れようを窺わせる答えが返ってきた。チラシに代わり、購入履歴に基づき必要と思われるカテゴリー、単品をメーカーと連携し、アプリにポイントや値引き販売付きクーポンを表示。すると、売り上げが「グン」と伸びる実績も出ている。

 「今はスクロールしないとクーポンが見えないとか、クーポンの出し方も画1的。ですが、購入履歴の分析が進むほどに、個人向けにより精度の高いアプローチができるようになるはずです」。杉浦社長は、とくに、ビューティの分野での活用に期待を寄せる。化粧品は年齢層によって使う商品が変わってくる。年齢を重ねると使う商品も細分化し、高額化粧品の購入意欲も高まる。適切な情報提供が購買促進に不可欠という見立てだ。 

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