SMの店舗数はダウントレンドに突入
フジのイオングループ入りで、イオンが圧倒的なシェアを誇る中国・四国地方において、地元中堅企業が越境出店による生き残りに動いている。岡山のハローズ(SM)、大黒天物産(DS)、マルイ(SM)の3社だ。さらにコスモス薬品やトライアルカンパニーといった九州からの安売り越境組の新規出店も止まることはなく、低価格政策がエリア全体の売価を引き下げ、それが中堅を刺激、体力勝負の様相を呈している。人口減に加え、外圧と大手・中堅の攻めの動きに、地場の中小SMの中には撤退を余儀なくされる企業も出てきている。
中四国の人口は9県合わせて約1060万人(2023年)。9県全てで人口減が進んでおり、今後のパイの拡大は見込めない。ただその中でも濃淡はあり、山陽(山口・広島・岡山計590万人)と山陰(鳥取・島根計120万人)、四国(愛媛・香川・徳島・高知計360万人)とでは減少率に差があり、山陽は若干緩やかだ。
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