価格の牽引役を果たす地元SMバローとカネスエ

 日本有数の中京工業地帯(愛知県・三重県北勢・岐阜県南部)が控え、裕福な家庭も多い中京地区。ところが節約志向も強くお金は預貯金に回し、財布の紐はことのほか固いという。九州のディスカウントストア・ダイレックスが関西まで駒を進めながら、中京地区を飛び越え関東に進出したのは、価格の厳しい中京地区を敬遠したからとか。だがその中京地区にも県外勢が容赦なく押し寄せる。その先兵役を務めるのは、食品に強みを持つドラッグストアだ。

 とくに商圏密度が薄くすでに飽和感が漂う北陸のドラッグストアは近接する中京地区への進出が急。福井県に本社を置くGenky DrugStores(ゲンキー)は、本拠地福井県の84店を優に超え、愛知県に138店舗、岐阜県に137店を展開。石川県が地盤のクスリのアオキは、昨年12月東北や関西のスーパー3グループの61店舗を取得しフード&ドラッグをより強化。中京地区では岐阜県への出店が多い。今年も各務原市、関ヶ原町、関市の3店の出店を計画している。

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