SMもドラッグも増え続ける人口4000万の最大市場
国土面積のわずか8.6%に36%(約4353万人)の人口が集中している関東地方は国内最大のマーケットだ。「統計・データでみるスーパーマーケット」によれば、関東のSMの店舗数は2019年12月の7475店から24年12月には7994店と5年で519店舗も増加。関西の増加数の実に4倍だ。当然、競争は激化の一途。その競争のハードルをさらに引き上げているのがドラッグストアで、スーパー以上に大手各社が出店攻勢を強めている。
そうした出店ラッシュの背景には、国内最後の肥沃な市場で少しでもシェアを奪いたいといった各社の思惑がある。中でも比較的出店余地がある北関東の群馬、栃木、茨城の3県では関東外からの新規出店が激しい。また、首都圏1都3県においては埼玉、千葉、神奈川ではまだまだ新設が多い一方、東京では居抜き出店やM&Aでのシェア奪取が目立つ。
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