カナダのコンビニチェーン大手、アリマンタシォン・クシュタール(ACT)が7月16日、セブン&アイ・ホールディングス(HD)への買収案を撤回すると発表した。
同日付でACTがセブン&アイ取締役会に送付した公開書簡によると、両社は今年5月にNDA(秘密保持契約)を締結したが、その後の建設的な関与が見られず、誠実な関与が欠如していることを踏まえて撤回を判断したという。
書簡では、交渉の過程でACT側がセブン&アイの海外事業の株式を100%、セブン&アイHDの株式を40%取得し、親会社に60%を残す代替案を提示していたことや、それを受けた7月1日の東京での会議において、セブン&アイ側がセブンイレブン・インクをACTに拠出する代わりに、ACTの株式を取得するという代替案を提示していたことも明らかにした。