企業にとって人材育成は永遠の課題だ。人材の質が企業の質を左右すると言っても過言ではない。人口減少、気候変動など、これまで経験したことのない変化の中で経営の舵取りを担う幹部人材の育成となればなおさらだ。イオングループは、祖業の岡田屋時代から〝教育は最大の福祉〟として、「オカダヤ・マネジメント・カレッジ」を創設するなど、人材教育に力を注いできた。いま3桁の企業数を抱える巨艦となったグループを支える人材をどのように育てていくのか。イオン執行役人事・サステナビリティ担当の岡田尚也氏に聞いた。

人材に対する考え方は〝自ら手を挙げ機会をつかむ〟

 ——イオンは流通業界の中でも人材の層が厚いと感じます。

 岡田 我々は小売業が平和産業であり、人間産業であり、地域産業であり、これを実現するために、革新し続ける企業集団であることを基本理念としています。私の解釈では、この「革新し続ける企業集団」こそがイオンにとっての鍵であり、そんな人材を育成することが重要だと思っているんですね。ただ、やはり思いを伝えるだけでは限りがありますので、古くから企業内大学をつくり、仕組みとして、企業規模が大きくなっても、人材の質も量も追求していけるようにしています。

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