新商品投入から生産力強化まで次の成長を見据えた施策を展開
日清食品を代表するロングセラーブランドが節目の年となる今年、更なる成長に挑んでいる。1971年発売の「カップヌードル」は55周年、76年発売の「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」は50周年を迎えた。いずれも日本の即席麺市場を代表するブランドとして長年支持されてきた商品で、周年イヤーとなる2026年には、それぞれのブランド価値を改めて訴求する多彩な施策を展開している。なかでも「カップヌードル」は、新商品の投入から販促施策、ファンとの接点づくり、生産体制の強化まで幅広い取り組みを推進、55周年を、次なる成長への足掛かりとしている。
新商品は、夏場の新たな需要開拓として、5年にわたる開発の末に誕生した「冷しカップヌードル」2品(ピリ辛キムチ味・鶏塩レモン味)を7月20日に発売。特許技術「コールドリハイド製法」を採用、冷水を注いで5分待つだけでコシとつるみのある食感に仕上がる点が特徴だ。熱湯禁止という新たな選択肢を提案し、「カップヌードル」の食シーン拡大を図る。
また、9月7日には55周年にちなみ、定番の「カップヌードル」「同 カレー」「チリトマトヌードル」で謎肉を、「シーフードヌードル」でカニカマをそれぞれ55%増量した商品を発売。人気具材の増量で特別感を演出した。

このほか、9月28日には、「カップヌードル 辛豚(からとん)」も発売。近年人気のピリ辛豚骨ラーメンを「カップヌードル」流にアレンジ。豚骨に唐辛子を加え、濃厚で奥深い味わいに仕上げたスープと、新開発した〝豚骨ラーメン〟らしい歯切れの良い食感を実現した麺が相性抜群だ。
さらにファンコミュニティの創出として、9月28日に「カップヌードル ポイントプログラム」を開始。「カップヌードル」ブランドの対象商品を1食購入するごとに1ポイントが貯まり、貯めたポイント数に応じて、オリジナル麻雀牌「日清牌」や「謎肉オットマン」など限定グッズが当たるブランド史上初の継続型のポイントプログラム。また、累計ポイント数に応じて会員ランクもアップし、ランクが上がるほど応募できる特典の種類も広がる仕組みで、ファンとのつながりを深めていく。長年にわたり幅広い世代から支持されてきた「カップヌードル」ならではの施策だ。

ファンコミュニティ創出を狙い、カップヌードルのポイントプログラムも開始した
新商品開発や販促策の投入と合わせ、生産体制の強化にも乗り出す。27年5月、茨城県つくばみらい市でカップヌードル特化型の工場に着工。29年度中の稼働を目指す構え。55周年を迎えた今もなお市場拡大を見据えて供給能力の強化を進める姿勢は、ブランド成長への期待の大きさを示していると言えよう。
原点回帰商品とコラボ商品でブランド価値を向上
発売50周年を迎えた「日清のどん兵衛」は、ブランドの原点を改めて訴求する施策を打ち出した。研究所で発見された50年前のレシピを元に、発売当時のどん兵衛を再現した「日清のどん兵衛 きつねうどん クラシック」と「同 天ぷらそばクラシック」を3月30日に発売。続く5月25日には、だしに徹底的にこだわった「鰹だしの極みうどん」「同そば」を発売した。さらに、主力商品の「きつねうどん」「天ぷらそば」も9月上旬にリニューアルを実施。高級鰹節「本枯節」粉末を新たに配合した、だしの澄んだうまみと豊かな香りが広がる上品で奥深い味わい。50年にわたり培ってきただしの技術や品質への信頼を基盤に、ブランド価値をさらに高めていく方針だ。


同じく50周年を迎えた「日清焼そばU.F.O.」では、3月2日、「日清焼そばエクストリームU.F.O.」を発売。通常品と比べ、ソースの濃さを約10%、麺の太さを約14%、肉具材の体積を約69%、ふりかけの量を約30%アップし、究極の進化を遂げた。
このほか、周年関連施策では、「どん兵衛」と「U.F.O.」のコラボ商品「日清の汁なしどん兵衛 だしソース焼うどん」「日清焼そばU.F.O. だしソースきつね焼そば」を4月20日に発売したほか、10月5日からはアニメ「僕のヒーローアカデミア」とのコラボ企画も開始し、周年イヤーを盛り上げる。
55周年の「カップヌードル」、50周年の「どん兵衛」と「U.F.O.」。長い歴史のなかで築いてきたブランド資産を活用しながら、定番価値の強化と新たな商品投入で更なる成長を目指す人気ブランドの挑戦が注目される。


















