棚割りの統一は統合の成果を占う第一の関門

 事業会社の棚割りを揃える。自由度の高い小売業グループとして知られるツルハホールディングス(HD)が、遂に事業会社の統一に舵を切った。背中を押したのは言うまでもなく、12月1日に完了したウエルシアHDとの統合。今後ウエルシアも活用するTGMD(ツルハグループマーチャンダイジング)の権限も強化。ツルハグループのみならず取引先にも統合への強い意志を伝えている。

 ツルハHDは、ツルハを中核に六つの事業会社で構成される。ツルハの売上高はおよそ50%を占め、北海道・東北に強固な地盤を持つが、他の事業会社もくすりの福太郎は関東で、杏林堂薬局は静岡、レデイ薬局は四国でと各社それぞれ地場に根付き売り上げも上げている。結果これまでは、TGMDは実質ツルハの仕入れの窓口。ここで決まった取引をツルハ以外の事業会社が乗るか否かは自由。取引先は事業会社を個別に回る二度手間をまま強いられてきた。

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