「ツルハ主導」と見る関係者は多いが実際はそうではない
市場シェア2割を超えるメガドラッグストアが、遂に誕生した。12月1日、イオンの子会社で業界1位のウエルシアホールディングス(HD)と2位のツルハHDが経営統合し、新生ツルハHDが発足。売上高は直近業績合算で2兆3000億円超。1兆円超のマツキヨココカラ&カンパニー以下を一気に引き離す規模となり、このスケールをフルに生かして競争力と収益力を大幅に高める意向だ。
両社の統合は「対等」ではなく、ツルハHDを全面的に立てる形で実施された。ツルハHDがウエルシアHDを完全子会社化し、その上でイオンがツルハHDの株式50.9%を取得して連結子会社化するというものだ。ツルハを親会社にしたのは、長年イオン入りを拒んできたツルハを落とすには「アメ」が必要だったためと見られているが、いずれにせよツルハHDの傘下にはツルハ、くすりの福太郎、杏林堂薬局、TGN(ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本)、レデイ薬局、ドラッグイレブンの事業会社6社があり、ウエルシアHDもその1社になったということだ。

















