ロピアの拡大が火を付けDS各社が全国で一斉に出店
群雄割拠の食品スーパー(SM)業界で、「越境出店」が急増している。ロピアを運営するOICグループ、トライアルホールディングス(HD)などのディスカウントストア(DS)大手が全国各地に次々楔を打ち込めば、バローHD、平和堂などのリージョナルチェーンも近接県を中心に域外出店を強化。加えて紅屋商事、ツルヤなどのローカルチェーンも県外出店に軸足を移しており、規模や業態を問わず勝ち組チェーンが出店エリアを拡大する動きが俄然強まっているのだ。
中でも現在、展開エリアを急激に増やしているのが、神奈川に本社を置くロピアだ。首都圏(1都3県)に51店を展開していた同社が、関西に進出したのは20年9月。現在すでに大阪、兵庫、京都、奈良に21店を展開しているが、関西を皮切りに岐阜、山梨、宮城、福岡、愛知、三重、沖縄、静岡と飛び地でバンバン出店し、23年には台湾にも進出。また昨年8月からイトーヨーカ堂の北海道、青森、岩手、新潟、長野の閉鎖店8店も順次承継しており、昨年、青森と北海道に進出。