3月28日、ミャンマーにマグニチュード7.7、震源の深さ約10kmの巨大な地震が発生した。マグニチュード7.3で深さ16kmだった阪神・淡路大震災よりも規模が大きく、発生後2週間経つこの原稿執筆時点で、死者数は4000人に届く勢いだ。しかし、ミャンマー最大都市ヤンゴンにおける、この地震による影響を見ると、現時点では驚くほど少ない。震源地はミャンマー第2の都市マンダレーの郊外で、地割れで寸断された道路は国土を縦に貫く同国最重要の幹線道路かつ、周辺は農産物の一大産地だ。にもかかわらず、なぜこれほど影響がないのか。
