基本の品揃えプラス高質商品で都市住民の需要を開拓
ヤオコーが念願の東京23区内進出を果たした。6月11日にオープンした杉並桃井店(杉並区)は、JR中央線西荻窪駅から北東に約1kmの青梅街道沿い、昨年6月に閉店したクイーンズ伊勢丹跡地への出店だ。
都心から20~40kmのドーナツエリアを中心に展開するヤオコーだが、近年は20km圏内への進出を視野に入れ、2017年には東京・調布市に都市型MDを導入した300坪の「八百幸成城店」を出店している。杉並桃井店も都心から20km圏内の立地だが、510坪とヤオコーの標準店の売り場面積を確保できたことに加え、「杉並区の皆さんにヤオコーを知っていただく」(広報担当者)狙いもあり、同社の基本MDを採用。そこに商圏特性に合わせた品揃えを加えた。また、同店は、今後の20km圏内への出店の足掛かりとしての位置づけもあり、実験的なMDも導入している。