国民の2人に1人がマツキヨココカラの会員に
デジタルを活用し、より自由で価値ある購買体験を提供する。それがマツキヨココカラ&カンパニーが成長戦略の一つに掲げる「DX戦略」の骨子だ。店舗のみならずスマホを起点にお客とつながることで、リアルとデジタルでシームレスなサービスを実現。さらにそこから得られたデータを分析し、マーケティングや商品開発、接客などに活用することで囲い込みを強化。デジタルをてこにお客の体験を高めることで、1人当たり購買金額=ライフタイムバリュー(LTV)の最大化に挑んでいる。
マツモトキヨシとココカラファインは昨年、会員IDの統合、ポイント制度の一本化を済ませ、今年1月には両ブランドのアプリ・ECを集約。DX戦略をワンカンパニーの下に打ち出す体制を整えた。リアルとデジタルに横串を刺し、そこから得られるデータで経営を推進する手法は、元来マツキヨが得意としてきたものだ。が、ココカラとの統合により、足元の取り組みにはさらに一段磨きがかかっている。