フリマアプリのメルカリが8月13日に発表した2024年6月期決算は、売上収益が前期比9%増の1874億円、本業の儲けを示すコア営業利益は13%増の188億円となり、いずれも過去最高を更新した。国内フリマが堅調に推移したほか、金融事業の成長が利益を押し上げた。一方、10年前に世界展開の足がかりとして進出した米国事業は依然赤字の厳しい結果となった。同事業では今期、ブレークイーブン(損益分岐点)を目指し、テコ入れを急ぐ。
メイン事業である「メルカリ」などのマーケットプレイス事業は、ロイヤルティープログラムや越境EC、BtoCなどが伸び、売上収益は5%増の1072億円を確保。高い利益率でグループ全体を支える基盤となっている。流通総額は9%増の1兆727億円となり、通期で初めて1兆円を超えた。