モバイルオーダーはPOSレジ連携が重要

 飲食店向けにスマートフォンのアプリで注文から決済までを行うモバイルオーダーサービス「オーダー」を提供するショーケースギグに問い合わせが殺到している。緊急事態宣言発令以降、テイクアウトやデリバリーに活路を求める多くの飲食店が、モバイルオーダーに関心を示しているからだ。ショーケースギグ広報担当の髙堂和芽氏は、「4月の問い合わせは1月や2月の10倍」と反響の大きさに驚いている。

 ショーケースギグが提供するモバイルオーダープラットフォームは三つの要素で構成されている。一つ目が、テイクアウト注文に対応した「ウォレット」(冒頭写真)だ。ウォレットはお客が事前にスマホで注文し、クレジットカードで決済すると、飲食店の厨房に注文内容が飛ぶ。調理完了後、連絡を受けたお客が店頭で料理を受け取る仕組みだ。店頭でお客を待たせることがないうえ、注文対応や会計の接客が不要で、スタッフの数を増やさずに売り上げを増やせる点が支持されている。例えば、うどんチェーン店の丸亀製麺などを展開するトリドールホールディングス(HD)の唐揚げ専門店「とりサブロー」では全店で導入。専用アプリで注文・購入できることやポイントが得られることなどが好評でリピーターづくりにもつながっているという。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから