大手競合企業との価格競争に対抗
シジシージャパンが価格訴求の強化に踏み込む。CGC商品の品位訴求と価格訴求の割合を、従来の8対2から6対4にすることを目標に、価格訴求ブランド「ショッパーズプライス」と「断然お得」の商品開発を加速させる。食品価格の高騰が続く中、高まる消費者の節約志向への対応と、大手小売業との価格競争に対抗するため、2ブランドのアイテム数を拡充し、二極化に対応する。
4月開催の「CGC合同商談会2025」では、2ブランドを含む新商品がずらりと並んだ。中でも多くの商品が投入されたのが、「いつも使うもの、安心価格。」をタグラインに設定した、価格訴求の主力ブランド、ショッパーズプライスだ。青果では、頻度品のバナナをフィリピン産1パック、159円(税抜き、以下同)で提案。簡便ニーズを取り込み拡大する冷食では、加盟企業のバイヤーから要望の多かった大容量タイプのスパゲッティを新たに投入した。冷凍パスタは市場が拡大傾向で推移しているが、大容量タイプは価格競争が激しく、NBでは対抗できない状況となっている。そこで発売したのが、日清製粉ウェルナとの共同開発商品「大盛りスパゲッティ」(ナポリタンなど4品)。350gのボリュームで169円と、満足感の高い商品に仕立てた。