お客の声にとことん耳を傾けニーズを探る

 一度で二度おいしいチーズケーキに、振って食べるパスタサラダ――。ローソンが新機軸の中食開発を軌道に乗せている。新たな開発方針のカギはずばり「徹底的な顧客起点」にある。梅田貴之理事執行役員商品本部長補佐は、「以前は競合の動向を気にして追随することも多かったが、ここ数年で他社の商品を安易に真似るような開発はほぼなくなった。今は『お客様のニーズが本当にそこにあるのか』をとことん見極めるようになった」と開発姿勢の一大変化を語る。

 ローソンは足元、中期経営ビジョン「チャレンジ2025」に掲げる「圧倒的な美味しさ」の実現に向け、商品の取り組みを進めている。具体的な注力ポイントは大きく二つ。一つ目が、定番商品の継続的なリニューアル。二つ目が、新規性と今までにない付加価値を備えたチャレンジ商品の開発。そして最も重要なのが、その両方において、お客の声にとことん耳を傾けて商品化を行うことを徹底している点だ。

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