家庭料理に近い味わいで静岡中心に53店舗を展開

 ドラッグストアの杏林堂やローカルスーパーの富士屋をはじめ、クイーンズ伊勢丹やザ・ガーデン自由が丘など高質系食品スーパーにもテナント出店する惣菜専門店が、知久が展開する「知久屋」だ。本社のある静岡県浜松市を中心に、路面店25、テナント28の計53店舗を展開。「子どもたちに安心できるお惣菜、お弁当を。」というコンセプトのもと、着色料、保存料、化学調味料などの添加物を一切使用しない健康惣菜で消費者の支持を獲得している。仕入れから加工、調理、配送、販売まで、すべて自前で取り組み、素材となる野菜もほうれん草やにんじん、バジルやトレビスなど10種類以上を自社農場で生産。川上から川下まで一気通貫で手がけることで、品質の担保を実現しているのだ。

 添加物を使っていないため、定番として売れ続けているコロッケやポテトサラダ、売れ筋のヘルシー弁当(冒頭写真)などはどれも優しい味で家庭料理に近い。知久の知久利克社長は「後味が良く、飽きないので長く食べていただける。ポテトサラダに和えるマヨネーズは自社工場で毎朝製造しているし、惣菜に使うタレやソース類も添加物を入れたくないので、すべて内製。ここまで徹底しているのは、おそらく日本でうちだけだと思う」と胸を張る。

知久の知久利克社長

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