惣菜店と飲食店のハイブリッド型店舗を展開

 九州の惣菜販売において独自のビジネスモデルで存在感を示すのがヒライ(熊本市)だ。熊本、福岡、佐賀、大分の4県に200店舗超を展開、2024年5月期の売上高は190億円(単体)に上る。

 同社の特徴は、店舗全体の約4割を占める路面店にある。売り場の約半分が惣菜コーナーで、そこには飲料や菓子類も並び、さながらコンビニだ。残りの半分を占めるイートインでは、購入した惣菜や弁当を食べられるほか、飲食店のようにラーメン、うどん、丼物、カレーなども注文できる。価格もラーメン590円(税込・以下同)、ごぼう天うどん470円、かつ丼600円と手頃で、営業時間も、早朝から夜間までと長く、中には24時間営業の店もある。そのため、地域の生活者から周辺の事業所のワーカー、トラックドライバーまで多様な層に利用されており、地元熊本県では、地域密着の馴染み店となっている。

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