サイバーエージェントは8月30日から9月1日にかけて開催されたドラッグストアショーにおいて、薬局向けサービス「薬急便(やっきゅうびん)」を紹介した。

 薬急便は調剤薬局の受付や服薬指導など、一連の業務をオンラインで支援するサービスだ。ドラッグストアショーでは、その中でも受付統合管理機能の「薬急便モバイルオーダー」と「遠隔接客AIアシスタント」を披露した。

 モバイルオーダーは、患者が処方薬の待ち状況を知ることができるシステム。ワンタッチで受付票を発券でき、薬の準備が完了すると、店内のモニターに自身の受付票に記載の番号が表示される。受付票にはQRコードも記載されており、オンライン上でも待ち状況を知ることができる。

真ん中が発券機
タブレットのボタンをワンタッチで発券できる
受付票のQRコードから現在の待ち状況がオンライン上でも見れる
店内のモニターでは横に広告を配信し、待っている間のついで買いを促す

 遠隔接客AIアシスタントは、薬剤師の対人業務を支援するサービスだ。AIを活用した無人受付、あるいはモニターごしで遠隔地から薬剤師が接客することで、薬剤師が対人業務の中でもより必要とされる業務に集中できる環境づくりを支援する。

 このほか紙の処方箋の事前送信や、オンライン診療からオンライン服薬指導、処方薬の配送に至るまでの行程も全てサポートしている。

受付にいる患者をカメラを通じて確認し、AIもしくは遠隔地から薬剤師が対応する
商品が動いて話す「自己推薦ロボット」も展示

 薬急便以外には、商品が自ら動いて話す「自己推薦ロボット」、店舗サイネージ配信プラットフォームの「ミライネージ」なども展示した。

自己推薦ロボット(2023年に実験的に設置したプラザでの様子)
広告を表示するサイネージ

 新たなサービスでは、小売りのアプリ活性化のためのインセンティブ付き広告を提案。メーカーの広告を小売りのアプリに表示し、それを閲覧したお客はその小売りのポイントが付与される。メーカーはポイント原資と広告料を負担し、小売りには広告料が入る仕組みだ。

 ブースではドラッグストアや調剤薬局関係者が、薬急便の説明を熱心に聞く姿が見受けられた。