今年5月、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)の社長に就任した井出武美社長。来年3月にはダイエー関東事業とイオンマーケットが加わり、規模は1兆円を超えてSM業界首位となるが、収益性では他社の後塵を拝している。収益性を改善させ、1兆円企業の存在感を確かなものにできるか。今後のグループ経営の舵取りについて聞いた。
2年で物流と情報システムを変える
――社長に就任して7カ月が経ちました。経営課題をどのように捉えていますか。
井出 ご指摘いただいている収益性の低さ、そしてイオングループ、USMHグループという大きなスケールがあるにもかかわらず、十分に生かして切れていない部分もあるし、個社が持っている強みを相互に生かし合っていないこともある。そこで社長就任後に100日間で改革プランを作ろうということで、経営幹部を集めて膝詰めで話し合い、やらなきゃいけない課題をタイムテーブル上に整理しました。現在の中期経営計画は私の就任前にある程度出来上がっておりましたけれども、中身をブラッシュアップしましたので、あとは実行です。私がグループを引っ張って戦略と実行の両輪を回していきます。




















