トライアル西友取得で飛躍か苦境かの正念場
西友がDS大手のトライアルホールディングス(HD)の子会社となり、イトーヨーカ堂がセブン&アイHDから切り離されて米投資ファンドの傘下に入るという激震級の再編ドミノが起きた昨年の大手スーパー。異色のDS企業とファンドの下で、両社の再生がどう進むか。その動向が今年最大の注目点だが、少子高齢化で大型店を取り巻く環境は構造的に厳しくなっている。屋台骨の食品も、インフレ下でDSの攻勢が俄然強まっている。その中で広域からお客をいかに呼び込むか。大型店を展開する大手スーパーにとって、今年は改めて館を支える「食品強化」を迫られる年になるのは必至の状況だ。
昨年7月1日にトライアルHDの完全子会社となった西友は、同日付でトライアルカンパニー会長だった楢木野仁司氏が社長に就任。すでにすべてをトライアルが決定する体制になっており、既存店の立て直し、シナジー創出策を矢継ぎ早に実行している。
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