アリナミン製薬が9月27日に新製品を打ち出した。寝ている間に疲労回復するアリナミンドリンク「アリナミンナイトリカバー」(50ml)(指定医薬部外品)を発売。ドラッグストアやスーパー、コンビニでの店頭陳列が広がっている。同社は2021年3月31日に武田コンシューマーヘルスケアからアリナミン製薬に社名を変更。アリナミン製薬としては初の新製品となる。

「アリナミンナイトリカバー」での新習慣でドリンク剤市場の活性化を図る

「アリナミンナイトリカバー」は「寝る前に飲んで疲労回復する」という新たな栄養ドリンクの夜飲み習慣を提案。栄養ドリンク剤カテゴリーの活性化を図る。中身は抗疲労成分のフルスルチアミン、カルニチン、タウリン、ニコチン酸アミドなどを配合、より疲労回復効果を期待できる商品に仕上げた。併せてグリシンを配合し、 栄養不足による睡眠の質(眠りの浅さや目覚めの悪さ)も改善する。寝る前の飲用を促進する1本7kcalの低カロリーで設計し、飲みやすいジンジャー風味とした。睡眠を妨げるカフェインは配合していない。パッケージはオシャレで目を引く16面体カット瓶を採用した。

 栄養ドリンクカテゴリー市場は、微減傾向で推移していたが、20年度は新型コロナ感染拡大の影響により市場が縮小。特にコロナ禍の生活環境変化の中で、「肝機能改善」や「風邪」を訴求したドリンク剤の減少幅が大きかった。その一方で、「アリナミンドリンク」シリーズが属する「疲れ」や「女性用」のドリンク剤へのニーズは引き続き堅調に推移している。そこで発売に合わせた記者会見でアリナミン製薬プロダクト戦略本部マーケティング部アリナミンドリンクグループの関根佑美子氏は、「主要ターゲットは30代、40代の男女で、寝ている間に疲労回復する新機能を訴求。ドリンク剤市場の再活性化を図ります」と意気込みを語った。

 販促には、ブランドメッセンジャーとして俳優・歌手の山崎育三郎を起用し、テレビCMやウェブ広告を10月から投入している。「朝が変わる。」をキーメッセージに、寝ている間の疲労回復効果の商品特徴をわかりやすく伝える。また発売に合わせ、ツイッター公式アカウントを開設。「健康サイトbyアリナミン製薬」で睡眠関連の情報を更新するなどデジタルコンテンツも充実。コロナ禍の睡眠や休養を十分にとることへの意識が高まっていることから、睡眠関連の情報発信を強化していく構えだ。

俳優・歌手の山崎育三郎を起用し、テレビCMやウェブ広告を積極的に展開している