「目の疲れ」「肩こり」「腰の痛み」に効くアリナミン製薬のビタミン剤「アリナミンEXプラスα」(第3類医薬品)が9月に全面リニューアルした。初めてビタミン剤を飲む人向けの戦略商品、トライアルサイズの24錠を加え、80錠、140錠、そしてヘビーユーザー向けの大容量サイズとして280錠を加えた4種類を用意。トライアルサイズの商品は台紙に瓶が入った箱をつけ、定番棚以外のサイドネットなどにも吊り下げできるようにした。

 マーケティング部アリナミン錠剤グループの田原光博グループマネジャーは、「看板商品のアリナミンEXプラスは『OTCの医薬品売り上げトップブランド』としてビタミン剤のヘビーユーザーから圧倒的な支持を得ています。ただ、ビタミン剤で目、肩、腰の日々の疲れに対処する方がまだ少ない。そこで、トライアルサイズとして初めての方でも、売り場で手に取りやすいように工夫し、オープン価格ですが、店頭実勢売価1000円以下でもご販売いただけるよう発売しました。使って分かる目、肩、腰への効果を実感いただき、新たなユーザーを獲得していきたい」とその狙いと意気込みを語った。

 また、パッケージも銀色を基調に高級感を出して4年ぶりに全面的に刷新。「アリナミンシリーズのメイン商品として効果を強く打ち出していきます」(田原グループマネジャー)。特に吸収にすぐれたフルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)とピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、リボフラビン(ビタミンB2)などを配合し、目、肩、腰などのつらい症状にすぐれた効果を発揮するのが特徴だ。

 今回のリニューアルに併せて俳優の香川照之を起用した新テレビCMも9月から大々的に投入。それと連動した売り場では、トライアルサイズを目玉商品に、吊り下げやすいサイドネット什器を新たに用意。定番棚やエンド用でアリナミンシリーズを1カ所に集めて訴求できる陳列棚も揃えた。「目、肩、腰の悩みを抱え始める40代以上をメインターゲットに据え、サイドネットを使ってドリンクなど様々な売り場で訴求していきたい」(田原グループマネジャー)。

 アリナミンシリーズは、コロナ下でもキャンペーン販促やテレビCM、折込チラシ、ウェブ販促などの積極的な施策が奏功して好調に推移。今年も前年を超えて成長している。小売店の売り上げ拡大に貢献するトップブランドとして新規ユーザーを獲得。ビタミン剤市場の一層の活性化に力を入れる。

「アリナミンEXプラスα」(左からトライアルサイズの24錠、80錠、140錠、大容量サイズの280錠)をリニューアル