「大塚家具は消滅するのか――」。誰もが予想していたとはいえ、「その日」は意外に早くやってきた。6月9日、家電量販の最大手ヤマダホールディングス(HD)は、51.8%出資する大塚家具を完全子会社化すると発表(9月1日付け)。大塚家具は8月30日で上場廃止となる。

 ヤマダが瀕死の大塚家具の子会社化に踏み切ったのは19年12月。「お家騒動」には勝ったが「火の車」状態の大塚久美子社長(当時)に「チャンスを与える」(山田昇ヤマダHD会長)としたが、額面通り受け取る者は少なかった。昨年7月に三嶋恒夫氏(現ヤマダHD社長)が大塚家具の会長に就任してからは同年末の久美子社長辞任、そして完全子会社化と、あっという間の出来事だった。

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