「3度目の社長就任――」。家電量販最大手のヤマダホールディングス(HD)で思わぬ「社長交代劇」が起き、波紋を広げている。
「ナンバー2」でHDの社長を務める三嶋恒夫社長が健康上の問題を理由に9月末で辞任。創業者の山田昇会長が3度目の社長に就くことになったからだ。山田会長は過去2013年に業績不振を受け社長に復帰した後、16年からは会長に就任していた。三嶋氏は家電量販のライバルのエディオン出身で、リフォーム事業などでの実績を買われヤマダに移籍。ヤマダが買収したベスト電器などのグループ家電量販をまとめ上げるなど手腕を発揮、19年に傘下に収めた大塚家具のトップも任されていただけに、大きな痛手だ。